二重切開の腫れはいつまで?腫れが引かない理由やの対処法を紹介
まぶたを切開して理想の二重ラインを作る二重切開ですが、術後は腫れが出やすいです。そのため、二重切開を検討している方の中には「腫れはいつまで続くの?」「少しでも腫れを抑えたい」と考える方もいるでしょう。
二重切開はまぶたにメスを入れるため、どうしても腫れてしまいます。術後の腫れは時間が経過すると徐々に引いていきますが、長引く場合もあります。しかし、腫れにくくする方法もあるのが事実です。
この記事では、二重切開後の腫れが続く期間や、長引く理由を解説しています。腫れにくくする方法も紹介しているので、二重切開後の腫れが不安な方はぜひ参考にしてください。
二重切開の腫れはいつ落ち着く?
二重切開後の腫れは、1ヶ月ほどで落ち着くことが多いです。しかし、腫れが落ち着くまでの期間には個人差があり、1ヶ月以上かかる方もいます。強い腫れは3日ほどがピークで、その後少しずつ落ち着いていきます。
そのため、二重切開後1ヶ月までは腫れていても問題ありません。強い腫れが2週間以上続いたり、腫れが悪化していたりする場合は注意が必要です。腫れが完全に治るまで、3ヶ月〜半年かかります。
完全に治るまでの期間にも個人差があるため、一概には言えません。ピーク時と同じ腫れが長く続いたり、腫れが悪化したりしたときは、すぐクリニックへ相談しましょう。
二重切開後の腫れの経過
二重切開後にまぶたが腫れても、時間をかけて落ち着いていきます。1ヶ月ほど経つと、ほとんど気にならないレベルまで治る方が多いです。
ここでは、二重切開によるまぶたの腫れが、どのように落ち着いていくか解説しています。まぶたの腫れがどれくらい続くのか気になる方は、確認しておきましょう。
施術直後~3日後
二重切開の手術当日、麻酔が切れると腫れが目立ちやすくなってきます。その後、2〜3日経つと腫れはピークとなり、まぶたが開けられない方もいます。さらに、縫合した糸が残っているため、痛々しく感じるでしょう。
強い腫れとともに痛みもあるため、心配に思うかもしれません。しかし、二重切開後の強い腫れや痛みは、時間が経過すると落ち着くことが多いです。そのため、強く腫れていても、安静にして待ちましょう。
痛みが強い場合は、クリニックで鎮痛剤を処方してもらえます。
1週間後
術後1週間は、腫れのピークも過ぎ、落ち着いてくるタイミングです。また、多くのクリニックでは、1週間前後で抜糸します。それまでは、傷口がチクチクと痛んだり、皮膚が引っ張られている感覚があったりします。
これらは抜糸すると治りますが、まだまぶたは腫れている状態です。まぶたの腫れが完全になくなるわけではないので、安静に過ごす必要があります。術後1週間は、まぶたの腫れより内出血の方が目立ちやすいです。
まだまぶたが腫れているので、理想よりも広い二重ラインになっています。
2週間後
2週間経つと、アイメイクができるようになります。まぶたの腫れもかなり落ち着き、目立ちにくくなります。しかし、まぶたの腫れが落ち着いていても、内出血が目立ちやすい時期です。
内出血の色は赤紫色から黄色に変わりますが、まぶたを閉じるとわかりやすいです。しかし、アイメイクができるので、コンシーラーで隠せます。目を開けている状態であれば、内出血も目立たないので、完成に近いです。
しかし、まだ完成形ではないので、医師の指示やアドバイスに従って過ごしましょう。
1ヶ月後
術後1ヶ月経つと、腫れはほぼ治り、より完成に近くなります。ただし、むくみが残っている場合もあります。ほとんど腫れていないので、スッキリした印象になるでしょう。
腫れが治る期間は個人差があるので、数ヶ月かかる方もいます。また、20代などの若い世代より、50代の方が長引くことが多いです。これは、年齢によって回復するスピードが異なるからです。
ただし、1ヶ月経った後もピーク時と同じくらい腫れている場合は、担当医師に相談しましょう。
二重切開の腫れが引かない理由
二重切開した後の腫れは、1ヶ月ほどかけて徐々に落ち着きます。しかし、なかなか腫れが引かないケースもあります。腫れが引かない原因として考えられるのは、以下の7つです。
- 眼輪筋を切開した
- 脂肪除去と皮膚切除を同時に受けた
- ルーフ脂肪の切除を受けた
- 二重幅が広い
- アレルギーを発症した
- 麻酔の量が多い
- むくみやすい体質
- まぶたが厚い
1つずつ解説していきます。
眼輪筋を切開した
まぶたを切開して二重ラインを作る場合、皮膚表面と眼輪筋にメスを入れます。眼輪筋はまぶたの内側にある部分です。メスを入れると血管から出血するため、腫れや内出血が起こります。眼輪筋を切開するのは、二重切開では通常の手術操作ですが、切除範囲により腫れの大きさが変わることがあります。
眼輪筋にできた傷は、自然治癒力により徐々に回復していきます。傷の自然治癒力は個人差があるため、腫れが落ち着くまでの期間に差が出ます。
そのため、腫れが長引くと感じる方もいるでしょう。
脂肪除去と皮膚切除を同時に受けた
二重切開の手術を受ける際、脂肪除去と皮膚切除を同時に行うケースがあります。その場合、二重切開の単独手術よりも腫れが長引きやすいです。なぜなら、脂肪除去と皮膚切開を同時に行うことで、受けるダメージが増えるからです。
特にまぶたが厚いなどの理由で、除去する脂肪や切除する皮膚が多いと、回復するまで時間がかかります。二重切開単独の手術では、1ヶ月ほどで腫れが落ち着きますが、脂肪除去と皮膚切除をすると1ヶ月以上かかることもあります。
ルーフ脂肪の切除を受けた
ルーフ脂肪とは、眼窩脂肪とは別の部位で、眉毛外側のあたりにある脂肪です。人によっては、このルーフ脂肪が多く、まぶたの厚みの原因となっていることがあります。
この脂肪の切除は、眼窩脂肪の切除より、腫れが長引くことがあります。ですが、4ヶ月以上するとだんだんと改善しますので、心配せずに経過を見ていきましょう。
二重幅が広い
切開をする二重手術は、幅が広い二重も実現できます。しかし、手術によって作られる二重の幅が広いと、術後に強く腫れていると感じやすいです。これは、手術によって腫れているのではなく、二重幅が広いことで腫れているように見えるからです。
そのため、二重幅が広すぎると、1ヶ月経っても腫れているように見えます。しかし、幅が広い二重でも、ずっと腫れているわけではありません。時間が経過すれば腫れは治るので、待ちましょう。
それでも腫れが気になるようであれば、手術を受けたクリニックに相談してみてください。
アレルギーを発症した
アレルギー体質の方が二重切開の手術を受けると、縫合で使用する糸でアレルギー反応が起こる可能性があります。アレルギーを発症すると、腫れが長引く原因になります。また、アレルギー反応によって、まぶたに痒みが生じ、擦ってしまうのも原因の1つです。
そのため、まぶたが痒くても擦らないよう注意が必要です。また、どうしても痒みが強い場合は、医師に相談し、薬を処方してもらうと和らぐことがあります。アレルギーが原因で強い腫れが続く場合も、我慢せず医師に相談することが大切です。
麻酔の量が多い
二重切開の手術をする際、痛みを和らげるために麻酔します。麻酔は、痛みを和らげる以外にも、内出血をおさえたり、電気メスによる炎症などの、手術中のリスクをおさえます。
麻酔が多すぎると、術後の腫れも大きいですが、麻酔液は、術後数時間で必ず吸収されていきます。注入する麻酔の量は、担当医師によって異なります。しっかりと、安全な量の麻酔を使用してくれる、手術経験の多い医師を選びましょう。
むくみやすい体質
顔や脚がむくみやすい体質の方は、手術後にまぶたがむくみ、腫れているように感じるかもしれません。まぶたも、他の部位と同様に老廃物を溜めるとむくみやすいです。そのため、術後は老廃物を溜めないよう意識することで、改善される可能性があります。
ただし、術後の激しい運動はおすすめできません。鎖骨周辺は老廃物が溜まりやすい部位なので、リンパマッサージで流すのがおすすめです。また、軽いウォーキングも効果的です。術後は、むくまないよう意識してみましょう。
まぶたが厚い
手術前のまぶたが厚いと、理想の二重を実現するために、まぶたの組織の切除量が多くなります。組織の除去量が多いと、術後の腫れが強くなりやすいです。
先述したように、皮膚切除と眼窩脂肪除去や、ルーフ脂肪除去を同時に行うのは、強く腫れる原因の1つです。その場合、腫れが長引くこともあります。まぶたの厚い方が二重切開すると腫れやすいので、担当する医師選びが重要です。
医師の技術が高ければ、腫れを抑えられる可能性があります。
二重切開後の過ごし方が原因で腫れが長引いている場合もある
二重切開後の過ごし方によっては、腫れが長引いてしまいます。飲酒や入浴など、血行がよくなる行動は控えましょう。また、塩分の多い食事は、むくみやすく腫れが長引く原因の1つです。塩分過多の食事は、健康にもよくありません。
さらに、まぶたを擦るなど、傷口に刺激を与えると腫れが強くなったり、炎症を引き起こしたりします。抜糸前は傷口が痒くなりやすいですが、なるべく触れないよう注意しましょう。
抜糸した後は傷口が塞がっていきますが、油断は禁物です。完成するまで、まぶたに触れないことが大切です。
二重切開で腫れにくくする対処法
二重切開後は腫れてしまいますが、長引かないようにする方法があります。二重切開で腫れにくくする対処法は以下のとおりです。
- 二重切開の施術経験が豊富な医師を選ぶ
- 施術後に腫れにくい方法を検討する
- 切開の範囲を短くする
- 麻酔の量を少なくしてもらう
- 医師へ「早めに抜糸して欲しい」と伝える
- 二重幅を狭くする
これらの対処法は、手術する前に確認しておくことが大切です。1つずつ詳しく解説していきます。
二重切開の施術経験が豊富な医師を選ぶ
二重切開後の腫れを抑えるためには、経験豊富な医師を選ぶと良いでしょう。二重切開の経験が豊富で、技術力のある医師は、まぶたへのダメージが最小限に抑えられます。一方、技術力のない医師が手術すると、まぶたの傷が多くなり強く腫れやすいです。
二重切開するときは、クリニックや医師選びがとても重要です。クリニックのホームページなどで医師の施術事例を確認し、カウンセリングを受けましょう。また、実際に手術した人の口コミも参考になります。
納得のいく二重にするためにも、クリニックや医師は慎重に選びましょう。
施術後に腫れにくい方法を検討する
二重切開の手術方法は、1つではありません。主に、瞼板前組織だけ処理する方法と挙筋腱膜断端を処理する方法の2通りです。挙筋腱膜断端を処理する場合、まぶたの奥まで処理するため腫れが強くなります。
しかし、挙筋腱膜断端を処理した方が、手術後の二重が自然に見えます。二重切開の手術方法は、自分のまぶたに合わせて選ぶことが大切です。まぶたの状態や理想の二重ラインを考えて、最適な方法を提案してもらいましょう。
切開の範囲を短くする
二重切開手術は、全切開と部分切開があります。部分切開法は、全切開法に比べると、強い腫れが出にくい手術方法です。部分切開後の腫れは、全切開法の半分ほどまで抑えられる可能性があります。
そのため、二重ラインを半永久的に持続させたいけれど、強く腫れるのは困る方には部分切開法がおすすめです。ただし、まぶたの厚さなど、状態によっては部分切開法が向いていないことがあります。
また、医師によっては、部分切開をおすすめしないこともありますので、医師に希望を相談し、自分のまぶたや理想に合った方法を選択しましょう。
麻酔の量を適切にしてもらう
二重切開手術で使用する麻酔の量によっては、強く腫れてしまう可能性がありますが、麻酔は内出血や、手術のリスクを減らすメリットもあります。そのため、手術で使用する麻酔は、適切な量にすることが重要です。
医師へ「早めに抜糸して欲しい」と伝える
手術前、担当医師へ「早めに抜糸して欲しい」と伝えるのも1つの方法です。術後の腫れは、抜糸すると急速に治っていくことが多いです。通常、術後1週間以上で抜糸しますが、10日以上経過すると、糸をかけた跡もキズになってしまうことがあります。
理想的なタイミングに、抜糸してもらうことで回復も早くなるでしょう。また、抜糸が早すぎると、キズが目立ってしまう可能性もあります。
抜糸のタイミングは医師の判断になるため、必ずしも早められるわけではありません。術後の状態によっては、通常通りのタイミングになることもあります。しかし、事前に伝えておくことで、医師も対応しやすくなります。
二重幅を狭くする
先述したように、二重幅を広くすると、術後の腫れは目立ちやすいです。二重幅を広くする際、切開する範囲が広くなるからです。二重幅を狭くすると、術後の強い腫れを防げます。
とはいえ、二重切開する方の多くが、理想の二重ラインというものがあります。幅を狭くしすぎると、納得のいく二重ラインが作れない可能性が高いです。自分の理想も実現でき、術後の強い腫れが抑えられる幅を作るのが理想です。
そのためには、カウンセリングでしっかりと希望を共有する必要があります。
二重切開後に腫れたときの対処方法
強く腫れないよう対処しても、まぶたの状態や体調によっては腫れてしまう場合があります。術後の腫れが気になる場合は、以下の方法で対処しましょう。
- 施術箇所を冷やす
- 施術箇所への負担を軽減させる
- 気になる症状がある場合は医師に相談する
これらの対処法を、1つずつ解説していきます。
施術箇所を冷やす
術後当日から3日までは、患部を冷やすと炎症が治りやすくなります。また、まぶたの表面を冷やすと温度が下がり、強い腫れを防げます。ただし、冷やしすぎにならないよう、注意が必要です。
まぶたを冷やすときは、冷たいタオルを当てて、15分ほど横になりましょう。氷で冷やすとかえって血流が悪くなるので、必ずタオルを使ってください。3日まで冷やすと強い腫れが徐々に引いていきますが、その後も腫れが気になる場合は冷やしておきましょう。
まぶたを冷やすと、痛みも軽減されるでしょう。
施術箇所への負担を軽減させる
二重切開した後に、まぶたを擦ったり、触ったりすると腫れが悪化してしまいます。また、傷口が開く可能性もあるため、まぶたへ刺激を与えないように注意が必要です。強く腫れている場合は、まぶたへの負担を軽減させましょう。
また、まぶたを直接触っていなくても、長時間スマホやパソコンを使用すると負担になります。スマホやパソコンを使用すると、目を酷使してしまうので、回復が遅くなりやすいです。
腫れが気になる時は、目を休ませて負担を軽減するよう心がけましょう。
気になる症状がある場合は医師に相談する
二重切開後、まったく腫れないようにするのは難しいです。術後に強く腫れても、1ヶ月ほどで落ち着く方がほとんどです。また、強い腫れのピークは3日〜1週間なので、それまでは安静に過ごすと良いでしょう。
しかし、時間が経過しても強く腫れていたり、痛みが気になったりする場合は医師に相談するのも1つの方法です。腫れや痛みが気になっても我慢せず、医師に相談することで、薬を処方してもらえるでしょう。薬を処方された場合は、必ず正しく服用してください。
二重切開後のダウンタイムに出現しやすい腫れ以外の症状や正しい過ごし方など詳しく知りたい方は、以下の記事も併せて確認しておきましょう。
まとめ
二重切開の手術はまぶたにメスを入れるため、どうしても強い腫れが出やすいです。しかし、ほとんどの方が1ヶ月ほどで落ち着きます。まぶたの状態や体質によって差があるため、1ヶ月以上かかる場合もあります。
また、血行がよくなる行動や塩分の多い食事は、まぶたの腫れを強くする可能性が高いです。術後は患部を冷やし、安静に過ごすのがおすすめです。腫れが気になる場合は、目を休めて、様子を見ましょう。
強い腫れのほかに痛みがあるなど、気になる症状があれば自己判断せず、医師に相談することも重要です。